隣町へ

タクシーから降りた私は、残りの200円で

アルバイトニュースを買い、夜のお店に残りのお金で電話をかけた。

すぐ住み込みで働けるようになり、そのまま店に行き寮に案内された。

凄く汚いマンションでいかにもでるっという感じだったが、どうでもよくなっていた私はそのまま寮へ。布団もない状態でその日は眠りについた。

母乳が溢れてしかたなかった。

退院後まだ2週間くらいだった。

タオルハンカチで抑えていた。

オープニングスタッフだった為、まだ出勤はなく1週間後から働くとなっていたが。

お金もなく3日間、何も食べずに横になっていた。このまま死んでいいと思っていたからだ。

寮は2人1部屋だったが私は1人で住んでいた。

意識が朦朧としているとき、新しい女の人がやってきた。同じ部屋の人らしい。

倒れている私に話しかけてきた。

よろしくお願いします。

私は、無言で横になったままだった。

しばらくすると、その女の人は外にでていき

飲み物とお弁当を買ってきてくれた。

食べりっと言って私の横に置いてくれた。

その女の人もお弁当を食べ始めた。

3日ぶりのご飯。のり弁。

食べれないかと思っていたが、全部食べていた。

3日間何も食べていなかったせいか、母乳はもう出なくなっていた。